毎年恒例の、台北鍚口ＲＣ「少数部族への医療奉仕」事業への協力

「豪華客船で行く台湾航路と友好の旅」　帰国報告

阪井祥博

　日本台商協会　会長　池平美香会員のご紹介で今回の旅の機会を得ました。
台北錫口ロータリーから９名、泉ヶ丘ロータリーから１１名の参加を得て、神戸より乗船、一路台湾へ夕方５時に出港いたしました。

旅慣れた方々ではありますが、参加者全員が豪華客船での船旅は初めてで不安は少しありましたが、楽しみと期待を胸に手探りの乗船１日目を迎えました。２４日は台風の余波で波が荒く、その夜は震度３ぐらいの揺れで睡眠をとることができませんでしたが、当クラブに一人だけ、それを感じない方が朝まで熟睡をされたようです。
お酒の酔いか、船の揺れか区別がつかない慢性高級夜行型泥酔症ではないかと思います。

あくる日は打って変わって晴れた空、青い海、揺れもなく素晴らしい朝日を浴びて、熟睡できなかった目をこすり、デッキに出ました。一面の大海原、巨大なエンジンから出るスクリューの白い航跡、クルーズの醍醐味を感じた一瞬でありました。
この巨大な船には神戸より乗船した９百数十名の乗員の９割が台湾人であります。我々日本人は5％に過ぎず、日本語サービスがなく、すべて台湾語と英語のみの船内案内でありました.　
非常時の避難訓練は一つも理解できず、ただ参加義務を果たしただけでありました。頼みの綱は錫口ロータリーの謝さんがいたのと我々の旅を手配してくれた川野さんが時々来てくれ通訳をしてくれました。

言葉の違いを理解できないことは様々な形で不便を体験することになります。青少年交換や海外留学で語学が若者に必要だと思い知る体験を致しました。
沢山のレストランがありおいしいものが無料で食べ放題、酒類だけ料金がかかるシステムです。うちの家内は食べすきで太ってしまうとぶつぶつボヤキますが、しっかり食べておりました。航海中に１日だけ錫口ＲＣとディナーを共にしようと決まり，１４階のレストランで楽しい懇親のひとときを過ぎし、友好を深め、会長同士が久しく交流をされていたのが印象に残ります。

２日目も快晴、揺れもなく大地にいるような安定感、ようやく船旅にもなれ、狭い船内にいるより、船内散歩をする方がいいと家内をつれデッキを歩き回りました。
昼からオープンするカジノも発見し、その機会を虎視眈々と伺いましたが、家内同伴となりギャンブラー阪井の本領が発揮できず一人負けの沈没を致しました。

３日目は朝７時に台湾基隆(キールン)に着き、下船致しました。すぐにチャーターした中型バスが迎えに来て　九分というノスタルジックな街並みが残る旧跡に行きました。
登り坂の両側に商店が並び、郷土の特産やお土産が店先にあふれ、京都の参年坂によく似た雰囲気で観光客が多く宮崎駿の「千と千尋アニメ」がかなり貢献しているようです。
この地域は観光資源に恵まれた環境にあると感じました。

急な階段を下り、バスは十分へと向かいました。ここは線路を挟んで店舗が並び、特色は熱による紙風船を飛ばすことです。みんなで１メートル近い紙風船に願い事を書き、大空高く飛ばしました。
暑さと船旅で少し疲れが見え始めましたのですぐに宿泊先の台北市内サントスホテルに向かいました。錫口ＲＣより船の中で正式な歓迎パーティーの招待状を頂いておりましたので、部屋へ入り一汗流した後、フロント集合の上「大三元」という会場へ皆さんで向かいました。２０人が座れる円卓が用意され、錫口ＲＣのメンバーと向かい合いながら席に着き、おいしい料理においしいお酒を頂きました。同席した奥様も温かい歓迎にリラックスをし、カラオケなども積極的に歌ってくれ、大いに盛り上がった歓迎パーティーでありました。
席上、周年記念時の会長の紹介と交流も行い、互いの周年事業の成功を誓い合いました。

いつも思うのですが、錫口ロータリークラブと当クラブが友好を結んで、間もなく１５年を迎えます。本当に密度の濃い交流が絶え間なく続いて、親交を深めております。ご縁があり、信頼があり、友愛があり、なりより、行くたびに心からのおもてなしに、恐縮し感謝を感じております。

南川会長をリーダーとして１１名の参加者が無事に友好深め、同行してくれたました奥様にはロータリーの活動がただの遊びではないことを身をもって理解してくれたことと思います。当分、小言がなくなると思います。

ともあれ、けがも体調不良もなく元気に５日間の旅を終え、又、元気に帰って参りました事を謹んでご報告いたします。

池平さんありがとう、錫口ロータリーのみなさんありがとう